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水と空気の通り道

水と空気の通り道

何となく自主制作映画のようなタイトルになってしまいましたが、昨日、久々に高貴寺に行ってきました。

IMG_2105.jpg

続けざまの台風で崩れてしまった奥之院の復旧作業です。
少し前から「大地の再生」さんにお力を借りているようで、今回はそのスタッフさんたちとの作業です。
https://daichisaisei.net/
この方々のお話によると…、
「山が崩れてしまうのは水の流れが滞っているから」
とのこと。

[す]は土木工学を専攻し、オマケに卒業研究は「有限要素法による浸透流の解析」。
どんなことをやったのか、すっかり忘れておりますが…。
でもまぁ、土と水の関係は何となく覚えています。
例えば小麦粉を練る時に、水が少ないと固まりません。多いとベチャベチャになりますネ。適度な水分で小麦粉を練るとまとまってきますね。土の場合も同じで、これを最適含水比といいます。
水が多くてユルユルの土は適度に排水することで安定するんです。
急勾配盛土では間に不織布をはさみ、透水層を確保します。重力式擁壁では排水パイプを設け、裏込めに砕石を用いることで排水を促します。亀之瀬のような地滑り地帯では地中に竪坑やトンネルを掘って集水して排水します。
本当に怖いのは土(土圧)ではなく、過剰な水(水圧)なんだと学んだ記憶があったような…。

でまぁ、通常では「崩れるところはコンクリで固めちゃえ」ってことになるのですが、これではかえって自然の水の流れが遮られエライコトになってしまうらしいのですね。
水の流れが滞ると空気まで遮断されて、土が呼吸できなくなる。すると嫌気性細菌が繁殖しヘドロ化する。そこで水を抜いて呼吸できるようにすると好気性細菌が繁殖し土が生き返る。つまり「大地が再生する」ということらしいのです。
う~ん、嫌気性とか好気性とか、衛生工学で習った気がします…。

加えて、その水の流れは直線的でなく、「クネクネやデコボコが大切なのです!」らしいんですね。
水や空気の流れに緩急をつけることで、大地は自ら再生していくらしいんです。
この辺りは枝雀師匠の「緊張と緩和」につながりそうな…。

閑話休題。
結局は人間が自分の都合で、一見、便利で安全なようにしてきたことは、実は自然にとっては不都合だったようです。
リーダーさんのお話は面白く、そんなことを人類の起源から弥生時代にまで遡ってお話してくださいました。
稲作が始まった弥生時代から人類は大地を窒息させてきたそうです。

コンクリで固めるのを正しく物理的なハードウェアとすれば、「大地の再生」さんの手法は自然に優しいソフトウェアってことになりますね。

近頃ちょいとした問題で息苦しくなっている[す]ではありますが、世話役さんが教えてくれた新興住宅地の冬桜。

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精一杯、深呼吸しよう!


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~ Comment ~

冬桜

ひょっとして、太子町聖和台の桜?

MOMOさん

そうです。にゃんちゅうさんに教えていただきました。
今まで見た冬桜ってショボいのが多かったですが、ここのは立派ですね。
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