高貴寺に集う会
高貴寺に集う会
偶数月第三日曜日に開催される「高貴寺に集う会」です。
「おいしいお昼ご飯が食べられるよ」とそそのかされて(?)初めて参加したのが2013年2月のことです。今回で5年目に突入しました。
寒くなるとの天気予報は見事に外れ、春を感じられる暖かい日となりました。
本日の作業は高貴寺の飯炊きや風呂焚きの主燃料ともなる薪を整理するための小屋作り。
丸太を番線で縛って小屋を建てていくわけですが…。
「ここ、ナナメになってるんですけど…。」
「なりでいこらよ。」
「大丈夫なんですか?」
「何とでもならしよ。」
和歌山弁の親方がテキパキと指示を出します。
かつて<す>は土建屋の監督さんで、「監督さん」というのは作業の指示監督をしないといけないんですが、どちらかというと実際に手を動かして足場を組んだり、鉄筋を縛ったりする方が好きだったのですね。
新入社員で右も左もわからない「監督さん」に現場の「仕事」を教えてくれたのは、今回のような方言丸出しの鳶さんでした。
「<す>ちゃん、こげんするとヨカとよ。」
そんなことを思い出しながら丸太を番線で縛り上げ…。
最近の「高貴寺に集う会」は若い人も増え、ご家族連れ、それもお子さん連れで参加される方々も増えてきて、「おいしいお昼ご飯」をいただく囲炉裏端はさながら託児所のようで、子供たちの声でニギヤカです。
定年したあと農業をされている方が供していただいた、セロリの葉っぱの味噌炒め。これはウマかったです。これだけで白メシ3杯、ビール3本、酒3合はいけますね。今度スミCOOKで真似てみよっと。
午後も作業は続きます。
「この道具はなんていうの?」
「『シ<ノ>』といいます。」
「『<シ>ノ』かぁ。」
「ちゃいます。『シ<ノ>』です。」
和歌山弁の親方もツッコミます。
「『<シ>ノ』っちゅたら、女の子の名前みたいらしよ。」
「『シ<ノ>』ですね。」
女の子の名前は「しの」の「し」にアクセントがありますが、道具の「シノ」は「ノ」にアクセントがあります。
なぜこの道具を「シノ」というのか調べてみました。
シノ=篠、細い笹竹の意味で、先の尖った形状から来ているそうです。なんとなく銭形平次の十手に似ていますね。
かつて丸太足場を組む際は番線で縛ったため(釘は抜けてしまう危険があるので使いません)このような形が主流だったんですが、現在の足場はボルト締めするので、ボルト穴にシノを突っ込んで穴を合わせ、かつボルトを締める機能を併せ持つラチエットレンチ付きシノが主流です。
骨組みができたら、トタン板で屋根を葺いていきます。
薪を整理して、
完了。
測ったわけでもないのに、組み上げた骨組みとトタン板の寸法がピッタリで、少し感動しました~♪
落葉清掃も大切な作業ですが、こんな建設的な作業は大好きで、威力を発揮してしまう<す>でありました。
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No title
> くろちゃんさん
鉄筋を縛るのはハッカーですね。
企業のコンピュータに侵入したり、他人のアカウントを盗んだりするヤツではありません。これは鉄筋を縛る結束線をひっかけるフック=hookから由来するかと思います。
まぁ、他人をひっかけるというところではハッカーかも知れませんが。
鉄筋を縛るのはハッカーですね。
企業のコンピュータに侵入したり、他人のアカウントを盗んだりするヤツではありません。これは鉄筋を縛る結束線をひっかけるフック=hookから由来するかと思います。
まぁ、他人をひっかけるというところではハッカーかも知れませんが。
- #1947 スミだんな
- URL
- 2017.02/19 23:22
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No title
1日で、立派な薪小屋が完成なんて、ボランティアの方の人材はすごいなー!
5年目というのに、次から次にすることがあるんですね。
5年目というのに、次から次にすることがあるんですね。
- #1948 hin*noy*m*
- URL
- 2017.02/20 22:40
▲EntryTop
No title
> hin*noy*m*さん
今回は和歌山弁の親方のおかげでスムーズに作業が進みました。
この方はプロの大工さんで、第1回の集う会から参加されています。
オイラも元土建屋ということで、少しは貢献できました~♪
今回は和歌山弁の親方のおかげでスムーズに作業が進みました。
この方はプロの大工さんで、第1回の集う会から参加されています。
オイラも元土建屋ということで、少しは貢献できました~♪
- #1949 スミだんな
- URL
- 2017.02/21 21:06
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No title
父は左官で、しょっちゅう仕事の手伝いに駆り出されましたが、未だにあの足場には恐怖を覚えます。
今の足場みたいに平板ではない日本の丸太の上にトロ箱置いて、器用にすくってコテ板に乗せていた職人さんの姿を思い出します。
あの時は、安全帯もヘルメットもなかったなぁ。
あ、シノで番線縛りもやりましたよ。
子供の頃は足場用の太い番線、大人になってからは鉄筋避けてスリーブ入れた後にやる細い番線、細いのはシノじゃなかったですね。
なんて言ったか、くるくる回すやつ。