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吉例 大阪市内七福神めぐりポタ

吉例 大阪市内七福神めぐりポタ

2016/01/31(SUN)

輪音RUNです。
毎年1月は大阪市内の七福神をめぐります。当初は新年最初のRUNで「1年間の安全祈願」ということもありましたが、最近は<す>の小ネタ披露が主になってきているようで…。
大御所からビギナーさんまで、リピーターさん、御新規様、総勢26名の大所帯となりました。
<す>としては、御新規様に来ていただくのが一番ありがたいわけで…。
というのも、毎回同じコースではどうしても同じ小ネタが繰り返されるわけで、リピーターさんにとっては「またか…」な小ネタでも、御新規様には新鮮に聞こえるのですね。案内する方は毎回の新小ネタ収集に苦慮しているので、御新規様の多い方がわざわざ小ネタ探ししなくて良いから楽チンということになるのですね。

そんなこんなで、大阪国際女子マラソンで賑わう長居公園をスタート。



庚申街道を北上。
リピーターさんにはお馴染みの小ネタ「さっちゃん歌碑」。



近鉄阿部野橋駅地下道では、自転車軍団はちょっと異質…。



四天王寺を回り込み熊野街道を北上するが、信号が多く車列が途切れるので、上汐の交差点までフリーランとする。



昨年から取り入れた小ネタ「鎌八幡」。



神木に鎌を打ち込み悪縁を断つ。「娘が今の彼氏と別れられるように」なんて絵馬も掛けられていた。
またここは、真田幸村が戦勝を祈願したところとしても有名である。
っちゅうことで、NHKで「真田丸」も始まったことだし、幸村ネタを展開する。

「このあたりの高台が『真田丸』です。この高低差はその南端にあたり最前線であったと思われます」



「心眼寺です。1622年に白牟和尚が夏の陣で戦死した幸村、大助父子の冥福を祈り建立しました。創建当時から六文銭が定紋となっています。また、坂本竜馬を暗殺したと言われる京都見廻組の桂早之助、渡辺吉太郎の墓があります」



一連の小ネタ披露の後、やっとこさ本題の七福神めぐりに突入する。

三光神社「寿老人」(富貴長寿)。



真田山の一角にあるこの神社ももちろん幸村ゆかりの地で、昨年までは静かだったが、今年は意外なほど訪れる方が多い。
NHKの力は偉大だ。



顔出しパネルで盛り上がる女性陣。



いつものように神社裏手の陸軍墓地や、そこにある刻印レンガを紹介して次へと車輪を進める。

長久寺「福禄寿」(延命長寿)。
今は鉄筋コンクリートだが、かつての山門は薬師寺に移築されたとか。
ここに祀られている福禄寿は江戸時代文化年間の作で、微笑ましい良いお顔をされている。
この団体は大型バスで乗り付けた阪急トラピックスの御一行。
「七福神めぐりって流行ってんの?」



このお寺の墓地には赤穂浪士の原惣右衛門の墓がある。
「近くに井原西鶴と近松門左衛門の墓があるので『大阪市内歴史的著名人墓参りポタ』もエエかもね」

大人数なんで高津神社での小ネタは割愛して先へ進む。

法案寺「弁財天」(知恵財宝)。



大乗坊「毘沙門天」(金銭融通)
日本橋電機街のど真ん中にある。



ここで気になるものが…。



昨年この近くの集合住宅建設時に発見され、不発弾処理された1t爆弾の尾翼の一部分。昭和20年8月14日の空襲時に投下された約870発の内の1割が不発弾だったそうで、戦後70年間、地中に眠っていた。
そう言えば、「南海電車を止めて不発弾処理」ってニュースがあったっけ。昨年8月の炎天下の下、「大阪戦争遺構めぐりポタ」というのをやったが、こんなところにも戦争の傷痕が残ってた。

さてさて、いつものようにいつもの王将日本橋店で昼食後、やっぱりいつものように難波八坂神社にて、本日参加の面々。



大国主神社「大黒天」(福徳開運)から、



今宮戎神社「戎神」(商売繁盛)。



「えべっさんは耳が遠いんで、本殿裏手のドラを叩いてお願い事をするんです」
「へぇ~、えべっさんって耳が遠いんや~」
「七福神の中で唯一日本生まれなのがえべっさんなんですね。
イザナギとイザナミがお互いの凸と凹を交えて神々を産むわけですが、最初の交わりの時、『アハ~ン♡』か『イヤァ~ン♡♡』か知りませんが、イザナミが声を出しちゃったんですよ。
そのせいで、その時にできた子供(神)は蛭子(ヒルコ)だったんで海に流しちゃったんです。ヒドイ話ですね。
『蛭子』というのは、例えば目が見えないとか耳が聞こえないとかという不具の子のことなんですね。
『エビス』というのは『戎』とか『恵比寿』と書きますが、『蛭子』とも書くんです。漫画家の『蛭子能収』さんが『蛭子』と書いて『エビス』と読みますね。
で、古代日本では海からの漂着物を『エビス神』として祀る風習があって、西宮に流れ着いた『蛭子』を『エビス神』としてお祀りしたのでしょう。
このことから『えべっさんは耳が遠い』ってことも頷けるというのが、<す>の考察です。」
…と、ちょっと大きめの小ネタ披露。

「このまま真っ直ぐで四天王寺やな」
「そんなこと言って師匠、早く帰ってイッパイやりたいんでしょう。まだまだ帰しまへんでぇ~」
と一行は天王寺七坂へなだれ込む。

松屋町通りを北上して、真言坂。



それから南下して、源聖寺坂。



織田作之助の小説にも登場する、口縄坂。



夕陽丘の地名の由来となった家隆塚を紹介しつつ、愛染坂。



清水坂では清水寺の玉出の滝をご案内。
「古代アイヌ語で『タマデ』というのは『海』、玉出の旧地名『コツマ』は『崖』を表すそうです。上町台地の西側はかつては海で、こんな説も頷けますね」



天神坂を駆け下り、R25になっている逢坂を登り返して安居神社で幸村ネタの締めくくり。



「お~い、なんかあるで」



「真田の抜け穴か?」
「小っちゃすぎるやろ!」

「おっ、レンガや。見たことない刻印がある!!」



四天王寺「布袋尊」(笑門来福)をなでくりまわして、七福神めぐりは終了~。




おつかれサンでした。
あちこちと寄り道しましたが、これで今年1年の安全走行を祈願できました。
久々の大所帯の市街地走行リーディングということで少し疲れましたが、それは心地よいもので(小ネタ披露できたからやろ~笑)、晩酌では気分よく酔うことができました。
これだけの大所帯を引っ張れたのは、決して<す>の裁量なんかではなく、参加していただいたみなさんのおかげだと感謝しております。
「<す>さんの小ネタが聞きたいから参加した」って方もおられて、涙がチョチョ切れるほどうれしいですね。

いろんなところにお声掛けして、いろんな方々に集まっていただいて、そんな中で意外な方々がつながっていたりして…。
そんなみなさんに支えられていただいている輪音です。



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~ Comment ~

No title

大所帯のリーディングお疲れ様でした。
清水寺の舞台が新鮮でした。
あんなに景色がいいとは・・・!
あの舞台に立たないと気づかないですね。
夕凪でも是非案内したいと思いました。

No title

> kanbiさん

お疲れ様でした。

あれっ? 清水の舞台はご存知なかったですか? 七坂めぐりの小ネタ収集が足りませんなぁ~(笑)
「玉出の滝」の小ネタは、かなり信頼できるスジからいただいたんで、使っていただいても良いですよ~♪

No title

小ネタは大好物ですよ。
小ネタの無いサイクリングなんてローラー台乗ってる様な物です。
しかし、ウラ道をクネクネ走るんで後でルートラボ起こすのが大変でした。

またお誘い下さい。ありがとうございました。

No title

愛染坂の近くに事務所があったので
懐かしく拝見しました。
あの辺りからの夕陽は奇麗でしたよ。

No title

2回目の参加ですが、毎回新しい発見がありますし、帰ってから関連記事を調べるのもまた新しい世界が拡がり楽しみが増えます。お疲れさんでした。

No title

いい天気で、春のような日でよかったですね。大人数のリーディング、その上に小ネタ披露、お疲れ様でした。ブログをよませてもらって、改めて勉強になりました。輪音、いいですねー!

No title

小ネタ聞きたさで昨年に引き続き参加させていただきました。やっぱりすみだんなさんの小ネタは素晴らしい!
塾生になりたいくらいです(^^;)楽しいためになるライドありがとうございました。また機会があれば是非参加したいです。

No title

> モゼールさん

実は夕陽丘からの夕日はまだ見たことがないんですよ~(苦笑)

No title

> kanaokahondaさん

そうなんですよ。帰宅されてから復習されるのが狙いなんです~♪
だから、<す>的な小ネタは質問を受け付けないんです~(笑)

No title

> hin*noy*m*さん

総勢26名というのは新記録です。
そろそろ参加費をいただいて一儲けしようかト…(爆々)

No title

> にもさん

最近は小ネタ披露のために走っているところがありますね~♪
サイクリスト特有の「露出過多症」ってヤツですね。

No title

> yok**riu*iさん

スミ塾?
パンク修理から小ネタ収集の実走までが講義内容になりますネ。
ちなみに月謝は100万円デス~(^◇^)
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